ワタナベ ユミコ
YUMIKO WATANABE
渡邉 裕美子 所属 文学部 文学科 職種 教授 |
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研究期間 | 2019/04~2022/03 |
研究課題 | 中世歌論史の再構築ー定家歌論の受容と変容ー |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(C) |
課題番号 | 19K00305 |
キーワード | 毎月抄、藤原定家、歌論、偽書、書簡体 |
科研費分類 | 日本文学 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
概要 | 和歌の創作理論は中世に入って急速に深化した。その始原に位置するのが藤原定家である。現在、歌論書『毎月抄』は定家真作として扱われることが多い。しかし、子細に検討するとその記述には偽書としての刻印が見出される。本研究では、この『毎月抄』の成立時期を正確に見極め、偽書として定位し、定家歌論の受容と変容の史的展開を明らかにする。具体的には、『毎月抄』伝本を整理し、近年、研究の進展が著しい偽書論を踏まえ、これまで注目されていなかった書簡体というスタイルや夢の既述など文化史や宗教史に広がる視点から『毎月抄』を検討する。さらに『毎月抄』以降の歌論書を含め、定家歌論の受容と変容の様相を見極めることを目指す。 |