ムラカミ タツヤ
TATSUYA MURAKAMI
村上 達也 所属 法学部 法学科 職種 准教授 |
|
研究期間 | 2017/04/01~2021/03/31 |
研究課題 | 小中学生を対象とした長期縦断研究によるいじめ被害に対する保護要因の検討 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 若手研究(B) |
研究機関 | 高知工科大学 |
代表分担区分 | 研究代表者 |
研究者・共同研究者 | 村上 達也 |
概要 | 本研究では、「いじめ被害」や「いじめ被害」による悪影響を低減する保護要因を検討することが目的であった。 平成30年度は、H29年度に引き続き、小学校・中学校を対象とした長期縦断調査を実施した(第2回調査)。項目内容は、前年度と同様に、①いじめ被害、②自尊感情、③孤独感、④抑うつ、⑤友人関係満足度、⑥学習動機づけ、⑦学級生活満足度尺度などであった。さらに、教育委員会から学力テストの結果などの情報が提供されることになった。今年度は、前年度データと今年度データの接合作業などを行い、データセットの構築を行った。教育委員会と折衝し、平成31年度までこの調査を継続することが確認された。ただし、当初計画とは異なり、年に1回の実施になったため、合計で3回の調査を行うこととなった(2回は実施済み)。 また、小学校を対象とした短期縦断調査も実施された。項目内容は、①いじめ被害、②担任教師への信頼感、③向社会的行動、④アタッチメント尺度、⑤ソーシャル・スキルなどであった。こちらの調査は単年度の調査であり、年に2回実施された。 研究2の予備的分析として、「いじめ被害」には一定の時間的安定性があることを確認した。また、追加的な検討として、いじめの早期段階を尺度得点上で発見することができた。 また、研究3の予備的分析として、「担任教師への信頼感」や「ソーシャル・スキル」が一定の調整効果をもち、「いじめ被害」による悪影響を低減する可能性を持つことが示唆された。 |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-17K13919/ |