キタムラ ユキノブ
YUKINOBU KITAMURA
北村 行伸 所属 データサイエンス学部 データサイエンス学科 職種 教授 |
|
研究期間 | 2000/04~2004/03 |
研究課題 | 年金をめぐる世代間の利害調整に関する経済理論的・計量的研究 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 特定領域研究 |
課題番号 | 12123204 |
代表分担区分 | 研究分担者 |
連携研究者 | 高山 憲之,安田 聖,都留 康,渡辺 努,祝迫 得夫,小塩 隆士,伊藤 隆敏,宇野 富美子 |
概要 | 本年度における主要な研究成果は次のとおりである。1.日本における公的年金のバランスシートは2004年の年金改正によって完全に修復され健全化されたと政府は主張している。ただ、将来拠出部分のバランスシートに着目すると、年金給付は保険料拠出分の80%程度にすぎない。そのような状況下では若者は年金離れを加速させるだろう。2.若者の年金制度加入意欲を高めるためには、みなし掛金建てへの切りかえが必要である。「拠出した保険料が老後に必ず返ってくる」という安心感を与えることの意義は大きい。3.年金保険料の定期的引き上げは不況下でも行われ、景気をいっそう悪くさせるおそれが強い。年金保険料は「雇用へのペナルティー」として機能するからである。4.年金保険料を引き上げるよりも、消費税を増税してその増収分を年金財源とする方が望ましい。モノを買えば老後の安心がその分だけ確実になる。このことを訴える必要がある。5.公的年金の生涯所得ベー |