ムラカミ タツヤ   TATSUYA MURAKAMI
  村上 達也
   所属   法学部 法学科
   職種   准教授
研究期間 2019/04~2024/03
研究課題 児童期アタッチメント表象に対する複数の査定方法の確立とDタイプの特定
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 基盤研究(C)
研究機関 琉球大学
代表分担区分 研究分担者
研究者・共同研究者 中尾 達馬,村上 達也,数井 みゆき
概要 本研究計画の目的は、児童期のアタッチメント表象を測定可能なSS24(24 version of Security Scale:24項目版セキュリティスケール)、SBS(Secure base script:安心の基地スクリプト)、ADSC(Attachment Doll Story Completion Task:アタッチメント・ドールプレイ完成課題)、CAI( Child Attachment Interview:児童アタッチメント面接)という4つの手法について、毎年1つずつ手法を日本に導入し、最終年度には、ADSCとCAIの臨床応用の可能性を探ることである。 初年度である2019年度は、児童の持つアタッチメント表象における「安全な避難所」「安心の基地」という要素を測定可能な自記式質問紙であるSS24について、日本語版を作成し、その信頼性と妥当性を検討した。日本語訳の手続きにおいては、トランスレーション-バック・トランスレーションの手続きを得て作成された項目(英語)を原著者に確認して貰い、必要に応じて修正を行った。信頼性については、内的整合性だけでなく再検査信頼性による確認も実施した。妥当性については、弁別的および収束的妥当性を、自己知覚尺度などの他の自記式質問紙との関連で検討した。これらの検討により、日本語版SS24は、十分な信頼性と妥当性を兼ね備えた尺度であることが示唆された。 今年度の研究における最大の貢献は、自記式質問紙を用いて、日本においても、旧版のセキュリティ・スケールにおけるアタッチメントの安定性に相当する「安全な避難所」だけでなく「安心の基地」というアタッチメントを構成する最も中核的要素を直接的に測定できるようになったことである。
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19K02588/