ムラカミ タツヤ
TATSUYA MURAKAMI
村上 達也 所属 法学部 法学科 職種 准教授 |
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研究期間 | 2019/04/01~2022/03/31 |
研究課題 | 学習方略の視覚的フィードバックによる学習行動の改善に関する研究 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(C) |
研究機関 | 高知大学 |
代表分担区分 | 研究分担者 |
研究者・共同研究者 | 福住 紀明,村上 達也,野中 陽一朗 |
概要 | 本研究の目的は,大学生の学習方略尺度を開発し,視覚的フィードバックによる大学生の学習行動を改善し,その効果検証を視覚的フィードバックの情報量と視認性の適切さを高めることで,その有効性をさらに高め,簡便で有効な視覚的フィードバックを提案することを目的としている。学習方略は,大学生における重要な学力の要素とされることから,学習方略尺度の結果をグラフ化し,視覚的にフィードバックすることで,大学生の学習行動を改善し,エビデンスに基づいた形での,大学生に簡便で有効な視覚的フィードバックを提案することを目的とする。 令和元年度は,学習方略の尺度を作成するために,国内外の学習方略の研究を概観した。その結果,先行研究では学習方略の効果に着目した研究が多いが,学習の捉え方によって尺度内容が大きく変わることが示唆された。その背景には,これまで大学における高等教育においては,知識を詰め込むタイプの学習成果が志向されてきたが,近年では主体的な学習態度の学習成果が志向するようになってきたことがあると推察される。主体的な学習態度の学習成果を志向するアクティブ・ラーニングを代表とする学習環境の変化が進められるなか,そういった授業の中で必要とされる個人要因としての学習方略を検討することの必要性も示唆された。そのため,従属変数としての学習成果をGPAのような学業成績だけでなく,主体的な学習態度といった学習の質にも着目することの必要性が示唆された。 以上より,大学生の学習方略をフィードバックによって変化させるという本研究を遂行するにあたり,既存の学習方略研究に沿ってフィードバックに重点をおくのか,それとも大学生の学習方略に重点をおくかを精査するために,学習レベルについて検討した上で研究を進める予定である。 |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19K02975/ |