ビイ タオタオ
TAOTAO BI
畢 滔滔 所属 経営学部 経営学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/11 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 保守的な都市における市民参加型まちづくりの発生:アメリカ・オレゴン州ポートランド市に関する事例研究 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本マーケティング学会コンファレンス・プロシーディングス 第4号 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本マーケティング学会 |
巻・号・頁 | (第4号),23-35頁 |
概要 | 市民参加型まちづくりの重要性は,今日多くの都市で認識されている。しかし,それが制度として確立している都市は少ない。本論文の目的は,アメリカ・オレゴン州ポートランド市に関する事例研究を行うことで,市民運動が必ずしも活発でない都市において,まちづくりに対する市民参加が発生する仕組みを明らかにすることにある。本研究の結論は,3点にまとめることができる。第1に,1964 年経済機会法と1966 年モデル都市事業法に基づいて実施されたコミュニティアクション事業(CAP 事業)とモデル都市事業は,アメリカの都市における市民参加型まちづくりの出現に重要な影響を及ぼした。第2に,これらの事業が市民参加によるまちづくりの出現を促進することができたのは,連邦政府自身が,市民参加をうたった法律を制定しただけで終わらなかったことが大きい。第3に,CAP 事業とモデル都市事業は,自治体政府の官僚と職員,地元住民と市民に対して,まちづくりに参加する経験を提供した。このことは,市民参加型まちづくりの意義とそのための手法を理解する官僚と職員の育成,さらに,まちづくりに参加する市民および活動家,市民リーダーの育成に貢献した。 |