ムラカミ タツヤ
TATSUYA MURAKAMI
村上 達也 所属 法学部 法学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 児童期中期におけるアタッチメントの安定性を測定する試み : カーンズ・セキュリティ・スケール(KSS)の日本語版作成 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 発達心理学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本発達心理学会 |
巻・号・頁 | 27(1),72-82頁 |
著者・共著者 | 中尾 達馬,村上 達也 |
概要 | 本研究の目的は,児童期中期におけるアタッチメントの安定性を測定可能なカーンズ・セキュリティ・スケール(KSS)の日本語版を作成することであった。調査対象は,小学4年生から6年生の848名(平均年齢10.2歳,男児420名,女児428名)であった。本研究では,まず,KSSが性別や学年によらず1因子で構成されているとみなせるかどうかについて検討を行った。次に,KSSの信頼性について,内的整合性と再検査信頼性(3ヶ月)を確認した。最後に,KSSの妥当性については,以下の2つの方法で検討を行った。1つ目は,KSSは,アタッチメントの安定性と理論的な関連性・無関連性が想定される自己知覚尺度(i.e., 全体的自己価値感,友人関係評価,運動能力評価)と,どのような関連性を持つのか,であった。2つ目は,KSSは,8ヶ月後の共感性,友人関係良好度,孤独感,問題攻撃性を予測し得るかどうか,であった。これらの結果は,我々の仮説を支持していた。以上のことから,本研究で作成した日本語版KSSは,信頼性と妥当性という点において,十分な心理測定的属性を備えた尺度であるということが示唆された。 |
DOI | 10.11201/jjdp.27.72 |
ISSN | 0915-9029 |
NAID | 40020771955 |
PermalinkURL | http://id.ndl.go.jp/bib/027206608 |