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ナガノ ヒロコ
HIROKO NAGANO
永野 寛子 所属 経営学部 経営学科 職種 教授 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2024/08 |
| 形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
| 招待論文 | 招待あり |
| 標題 | ダイナミック・ケイパビリティ論の理論的性格 |
| 執筆形態 | 単著 |
| 掲載誌名 | 三田商学研究 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社・発行元 | 慶應義塾大学出版会 |
| 巻・号・頁 | 67(3),247-257頁 |
| 総ページ数 | 11 |
| 概要 | 現在,D. J. Teeceのダイナミック・ケイパビリティ論に対して,さまざまな領域の論者が独断的な主張を述べる混沌状態が続いている。これは,Teeceのフレームワークにおける理論的曖昧性が原因であると考えられる。そのため,本研究はTeece理論の知的基礎を整理したうえでその目的と行動原理を明確化し,改めて評価を行うことを目的とする。
Teeceのフレームワークにおいては,2つの能力の局面でそれぞれ異なる目的と行動原理が用いられている。オーディナリー・ケイパビリティによる意思決定では,取引コスト経済学の目的と行動原理である取引コスト節約と最大化基準が用いられる。これに対し,ダイナミック・ケイパビリティによる意思決定では,進化経済学の目的である進化的適合度向上が用いられるが,行動原理としては企業家論のゼロ利潤条件回避が用いられている。 Teeceのダイナミック・ケイパビリティ論は,取引コスト経済学が回避した満足化基準による理論的脆弱性を再び回避し,テスト可能性を確保することに成功した。また,意思決定プロセスにおいてオーディナリー・ケイパビリティとダイナミック・ケイパビリティを後者がより上位のメタ構造として位置づけているため,2つの能力の局面で異なる目的と行動原理を用いていることに理論的矛盾は生じない。 |
| researchmap用URL | https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN00234698-20240800-0247 |