ババ ケンジ   KENJI BABA
  馬場 賢治
   所属   地球環境科学部 環境システム学科
   職種   教授
発表年月日 2025/11/09
発表テーマ 気象モデルCReSSを用いた地上の短周期大気変動を引き起こすスノーバーストの解析
会議名 日本生気象学会
主催者 日本生気象学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
国名 日本
開催地名 鳥取
開催期間 2025/11/07~2025/11/09
発表者・共同発表者 馬場賢治
概要 1.はじめに
冬季石狩平野においては,冬の西高東低の気圧配置時に石狩湾より筋状対流雲が繰り返し流入する.発達した対流雲の一部はスノーバーストを引き起こす(Shirooka and Uyeda, 1990 他)が報告されている.この際の地上での大気の変動については,稠密な気象観測により,局所的に気温低下と気圧上昇を同時に捉え,周期的な変動とともに減衰していた(馬場,2018 他).そこで,本研究では雲解像モデルCReSS (Tsuboki and Skakibara, 2002 他)を用いてこの擾乱のプロセスについて言及する.
2.モデル設定と概要
計算領域は138.5~142.3E,42.5~46.4Nであり,624×880×66 格子(ストレッチ),水平解像度は凡そ500m とした.2023年1月3日 12UTC(21JST)のMSM初期値から 24 時間積分を行い,150秒毎に出力した.
3.結果と考察
気象レーダーなどから,概ねほぼ同時刻に前述の擾乱がCReSSにおいて再現されたため,この結果を基にメカニズムの理解を行う.気温と気圧の5分間の変化量を求めると,気温低下と気圧上昇が局所的に出現し,風下内陸側へ移動している様子が再現された.この極大値における気温と気圧の時系列を示す(図1)と,先行研究の観測で求められた様に,気温と気圧が振動しながら減衰することが求められた.鉛直プロファイル(図2)からは,降雪物質(霰や雪片など)が下降しており,スノーバーストが裏付けられ,この擾乱に起因され,地上の気温と気圧の変動が生じていることが示された.