イトウ ヨシオ
YOSHIO ITO
伊藤 善夫 所属 データサイエンス学部 データサイエンス学科 職種 教授 |
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発表年月日 | 2009/03/28 |
発表テーマ | 製品適応能力の源泉―中国進出日系企業の製品開発― |
会議名 | 第2回報告大会(アジア・国際経営戦略学会) |
主催者 | アジア・国際経営戦略学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
概要 | 本報告では、中国に進出する日本の製造企業が、中国市場に適応した製品を開発する際に必要となる技術革新について、既存の標準化製品のコンセプトを基本的に維持したままそれを洗練するタイプの技術革新と、製品コンセプト自体を革新・創造するタイプの技術革新の何れが有効となるかを実証的に分析した。分析の結果、日本企業が標準化戦略において想定している主として先進国市場との嗜好の相違が大きいため、コンセプト洗練による適応では十分な成果を収めることは難しく、コンセプトを抜本的に見直すことでの適応が、少なくとも中国市場には必要であり、コンセプト創造型技術革新能力が製品適応能力の源泉となり得ることが示されたのである。しかしながら、本報告で用いたデータは、日本の上場およびそれに相当する企業に対して実施された調査に基づいており、また、サンプル数も62社と少ない。今後、さらに調査を重ね、より安定した結論を導き出すことを課題として指摘した。 |